野球部3年生お別れ試合

■珍プレー続出。笑顔で最後のゲーム

 野球部の3年生お別れ試合が19日、三木町の本校青嵐荘グラウンドで行われました。3年生18人は2月から家庭研修に入るため、この日が高校生活最後のプレー。3年間苦楽を共にしたチームメイトで紅白戦を行い、慣れ親しんだグラウンドに別れを告げました。

 夏の大会より、ちょっぴり体が丸くなった3年生。気合は十分ながら、動きは???で珍プレー続出。試合をサポートした1、2年生や保護者の声援にこたえながら、笑顔で最後の一戦を楽しみました。

 現在の3年生を主力としたチームは一昨年秋の県大会で3位を勝ち取り、初めて四国大会に出場。部史に新たな一ページを書き加えました。昨夏大会まで主将を務めた二見倖暉選手は「今の2年生は甲子園に行ける力がある。頑張ってほしい」と、後輩に夢を託していました。

「北風にならず、太陽に」

 試合後、グラウンドで送別会が行われ、3年生が一人ひとり、部活動を支えてくれた家族や先生、チームメイトへの謝辞を述べ、今後の進路や抱負について話しました。

 藤澤監督は「みなさんに贈った色紙に『北風にならず、太陽に』と書きました。社会にはいろんな人がいて、自分の味方ばかりではありません。北風にさらされることもあるでしょう。でも、みなさんは批判や愚痴ばかりの北風にならず、温かい言葉をかけられる人、困っている人がいたら手を差し伸べる太陽のような人になってほしい」と、はなむけの言葉を送りました。

 

■西尾コーチ、ありがとうございました

 送別会の後、外部コーチとして通算8年間にわたって野球部にかかわってこられた西尾義信さん(56)が退任のあいさつをされました。

 「野球部の生徒だけでなく、高松中央の生徒が大好きでした。寂しい思いはありますが、自分の夢を優先させてもらいました。試合でまた、このグラウンドに来ることがあるかもしれません。その時は、みなさんの成長を見るのが楽しみです」。万感を込めて惜別の言葉を述べられた西尾さんに2年生が記念品を贈り、最後は3年生が胴上げで感謝の思いを伝えました。

 西尾さんは今春から高知県の高校の野球部監督を務められるとのこと。ご活躍をお祈りしています。本校野球部のために長い間お力添えをいただき、ありがとうございました。