「よくやった」「胸を張って!」

 熱暑のスタンドで声を涸らした生徒、保護者、教職員。汗だくのパフォーマンスでチームを鼓舞したダンスチーム。やけどしそうに熱くなった楽器を鳴らし続けた吹奏楽部。応援席も一丸となってナインの背中を押しましたが、逆転はならず、無情のゲームセット。

 ベンチ前に整列し、一礼するナインの中には、泣き崩れ、グラウンドに膝を落とす姿も。応援席からは「よくやった」「胸を張っていいぞ」と、ねぎらいの言葉が次々に掛けられました。

 失策がらみで大敗した春の大会。守備を鍛え直すことからチームは再出発しました。合言葉は「凡事徹底」。基本の反復を繰り返しました。大黒柱の中原は本格派のこだわりを捨て、制球重視のフォームに。チームのため、勝利のために自分に何ができるか、一人ひとりが考え、行動するチームに成長して臨んだ今大会でした。

 グラウンドには、見違えるほどたくましくなった選手の姿がありました。鍛え上げた守りは初戦から3試合連続で無失策。中原は制球難が影を潜め、初戦から連続24イニング無失点の快投を演じました。準々決勝こそ、攻守にほころびが出ましたが、「フォア・ザ・チーム」の強い思いが、各選手のプレーの端々に感じられる、いいチームでした。

 創部以来初のベスト4、さらにその先の頂点とあこがれの甲子園へという悲願は今回断たれましたが、夢は新チームに託したいと思います。

 健闘した選手たちに贈る言葉は「いい夏を、ありがとう」―。そして、多くの皆様の心からのご声援に感謝します。ありがとうございました。