4月30日(水)3時間目、高松北署から警察署員の方に来校してもらい、サイバー犯罪の実態についてお話していただきました。近年、児童生徒のスマホの利用者は増え続け、高校生になるとほぼ全ての生徒が持っており、そのうち5人に1人の割合でトラブルに巻き込まれたことがあるといいます。個人情報がネット上にさらされたり、友達とのけんかや成績低下の原因にもなっているそうです。誘拐や性犯罪など恐ろしい犯罪にもつながるといいます。

 また、アメリカのキンバリー・ヤング博士の研究によると、ネット利用をやめようとしてもやめられない、やめようとするとイライラするなどの深刻なネット依存症も多くなっていることが報告されています。

 サイバー犯罪の実態を再現するドラマを視聴し、なりすましてわいせつ画像を送らせる手口を知り、「本当に怖いなあ。気を付けよう。」という声があがりました。

 「SNSは便利で楽しいけれど、犯罪の被害者になることも、加害者になることもあるので、十分に気を付けましょう。」というメッセージが心に刻まれました。

キンバリーヤング博士のネット依存8項目基準

  1. ネットに夢中になっていると感じますか(例えば、前にネットでしたことを考えたり、次に接続するときのことをワクワクして待っているなど)
  2. 満足を得るためには、ネットを使っている時間をだんだん長くしていかなければならないと感じていますか
  3. ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことがたびたびありましたか
  4. ネットの使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着きのなさ、不機嫌、落ち込み、またはイライラなどを感じますか
  5. はじめ意図したよりも長い時間オンライン状態でいますか
  6. ネットのために、大切な人間関係、仕事、教育や出世の機会を棒に振るようなことがありましたか
  7. ネットのハマり具合を隠すために、家族、治療者やほかの人たちに対してうそをついたことがありましたか
  8. 問題から逃れるため、または絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みといった嫌な気持ちから解放される方法としてネットを使いますか

翻訳:久里浜医療センターTIAR(Young K.S.CyberPshychology and Behavior.1:237-44,1998)
引用:樋口 進、ネット依存症のことがよくわかる本より抜粋

上記の設問のうち、5項目以上あてはまる場合、キンバリー・ヤング博士は「インターネット中毒(インターネット依存症)」であると述べています。