

全校生徒を対象としたハラスメント講演会が、10日、体育館アリーナにて開催されました。講演テーマは「ハラスメント研修〜知って・理解し・防止する〜」です。講師として株式会社ファミーリエ代表取締役の徳倉康之様をお迎えしました。
講演では、これから社会に出ていく高校生たちに職場での離職を防ぐためには、ハラスメントの防止と多様な働き方の尊重が重要であることが語られました。パワハラ、セクハラ、マタハラなどのハラスメントは、誰もが加害者になる可能性があり、その背景には「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」がある場合もあるとのことです。これは誰にでもあるもので、悪いことではありませんが、それに“気づく”ことが大切だと強調されました。
また、日本社会は多様性に乏しい面がある一方で、異なる価値観を受け入れることで組織はより強く、豊かになるというお話もありました。性別や働く時間にとらわれず、さまざまな条件の人が働きやすい職場を目指すことの重要性も語られました。
講演の最後には、「ハラスメント防止もダイバーシティ推進も、制度だけでは実現できません。一人ひとりが『自分もアンコンシャス・バイアスを持っている』と気づき、『自分は加害者にならない』という意識を持つことが大切です」との言葉で締めくくられました。


