美術室に生徒たちの楽しい笑い声が弾む。今、取り組んでいるTシャツにシルクスクリーンでプリントした作品は、生徒たちにとって、また顧問の山端先生にとって、新たなチャレンジだ。これらは、先生が10年前から関わっているプロジェクト「アートリンク」に出品される予定なのだ。

「アートリンク」とは高松市が、2010年の瀬戸内国際芸術祭に合わせて開催した「高松アートプロジェクト」を発展させ、アーティストを障がい者福祉サービス事業所に派遣することでより多くの障がいのある人たちが継続的に芸術活動に携わることができる事業のこと。山端(やまべり)先生もアーティストとして初期から参加している。

「アートはリミットを超える行為であり、新しい概念や価値を創造すること。障がいのある人たちとアーティストが、多様で型にはまらない世界を作り出していく。」という理念のもと、活動は今年11年目を迎える。山端先生は以前からこの取り組みに生徒も加われないかと模索してきた。「Tシャツという日常的になじみ深いものをアートに変えていくというのは、生徒にとって取り組みやすいのではないかと考えました。絵を描いた障がい者の感性と、その絵をどのようにTシャツに配置し、どんな色を乗せるのかという学生たちの若い感性がかけ合わさり、新たな作品に生まれ変わる。」

生徒たちも手ごたえを感じている。「はじめに自分が計画したとおりにいかなくても、それがかえって良い感じになった。イメージ通りにいかなくても、作品を作っているうちにおもしろくなっていった」と笑顔。

「アートは自分一人で作って一人で満足するだけにとどまらない。障がいを持っている人は外とつながりたいという思いを持っている。生徒たちもその思いは同じ。それがうまくマッチした。皆で作った作品を広くたくさんの人に見てもらうことで、さらにすてきな作品につながり、そしてあたたかい関係が生まれる。

アートリンク2026は3月4日(水)から8日(日)まで、瓦町フラッグ8階ギャラリーで開催予定。皆で作ったTシャツはそこで展示販売される。

皆さんぜひ足を運んで、手に取ってみてください!