中高生の多くがスマートフォンを所持する現在、SNSやオンラインゲーム、アプリに潜む危険性を理解し、犯罪の被害者にも加害者にもならないために、どのようにすればよいのか、警察の生活安全課、高木祐輔氏に来ていただき、お話していただきました。
1. SNS被害の実態と防犯対策
• 身近なトラブル: 中高生の約5人に1人が、個人情報の流出、悪口の書き込み、ゲームによる成績低下などのネットトラブルを経験しています。
• 重大犯罪への発展: 何気ないプロフィールや趣味の投稿、友達募集などの書き込みから、誘拐や殺人といった重大事件に巻き込まれるケースが増加しています。
• 被害者の特徴: 被害に遭った子どもの約9割が、スマートフォンにフィルタリング設定をしていませんでした。
• 対策: ネットで知り合った相手とは絶対に直接会わないこと。悩みがある場合はネットの相手ではなく、親、先生、警察など実生活の信頼できる大人に相談してください。
2. 自画撮り被害(児童ポルノ)の危険性
• 安易な送信が犯罪に: 恋人同士や友人同士のおふざけ、あるいは小遣い稼ぎ目的で自分の裸の画像や動画を送る行為は、「児童ポルノ製造」などの犯罪になり、未成年であっても逮捕されます。
• デジタルタトゥーの恐怖: 一度ネット上に拡散された画像は、警察の力をもってしても完全に消去することは不可能です。将来の就職、結婚、家庭を築く際など、人生において一生消えない悪影響を及ぼします。
• 対策: 頼まれても絶対に画像を送らないこと。もし脅された場合は、証拠としてスクリーンショットを残し、すぐに家族や警察へ相談してください。
3. オンラインゲームに潜む罠
• 親切な大人を装う手口: ゲーム内で仲良くなり、アイテムをプレゼントしてくれたり悩みを聞いてくれたりする相手には警戒が必要です。
• 犯罪への加担と被害: 気づかないうちに違法薬物などの「運び屋」にされたり、同年代の同性を装った大人から性的な画像を要求されたり、待ち合わせて誘拐されたりする事例が実際に発生しています。
• 対策: ネット上の相手の優しい言葉や甘い話を鵜呑みにせず、個人情報を教えたり、密室(カラオケなど)で会ったりしないでください。
4. スマホのセキュリティとアプリの適切な利用
• 不正アプリによる情報漏洩: 無料アプリ等を装い、電話帳や位置情報を外部へ送信する不正アプリが存在します。アプリは公式マーケットからのみインストールし、アクセス許可の内容を必ず確認の上、ウイルス対策ソフトを導入してください。
• アカウントの乗っ取り: SNSや無料通話アプリの乗っ取りを防ぐため、パスワードの使い回しを避け、推測されにくい複雑なパスワード(8桁以上、英数字混在)を設定してください。
• スマホの厳重な管理: 恋人や友人であってもスマホを勝手に操作させないでください。紛失・盗難対策用の遠隔操作アプリを勝手にインストールされ、位置情報を監視されるストーカー被害に遭うケースもあります。必ず画面ロックを設定してください。
ネット上のトラブルは決して遠い世界の話ではなく、身近な地域でも実際に起きています。正しい知識を持ち、万が一トラブルに巻き込まれたり脅されたりした場合は、一人で抱え込まずに速やかに学校の先生や警察(相談窓口など)に助けを求めてください。

