応援席の端っこの青春模様/映画教室

 恒例の映画教室を16日、新型コロナ感染防止のため校内テレビ放送で実施しました。

 

 上映作品は「アルプススタンドのはしの方」(75分)。2017年の全国高校演劇大会で文部科学大臣賞を受賞した兵庫県立東播磨高校演劇部の戯曲を映画化した作品で、全国各地で鑑賞会が開かれています。

 

 〈夏の甲子園大会に出場している野球部の応援に駆り出され、気が進まないまま球場にやってきた4人の高校生。それぞれに挫折と鬱屈を抱え、何事も「しようがない」とあきらめてしまったかのように見える生徒たちだが、アルプススタンドの端っこで話をするうちに、4人の思いが交差。新たな友情が芽生え、それぞれの胸中に、あきらめていたものにもう一度挑戦しようという気持ちが沸き上がり、大声で級友に声援を送る…〉

 

 野球のプレーが一切映し出されず、応援席での会話を通して、誰もが思い当たる青春の複雑でデリケートな心象を浮かび上がらせる異色の構成。登場人物が同じ高校生ということもあって、生徒たちは引き込まれるように画面に見入っていました。

 

鑑賞後のアンケート調査では「よく『しようがない』という言葉を使って逃げていた部分があったので、とても感動しました」「友情っていいなと、あらためて思った」「可能性を切り捨てず、あきらめないことの大切さを深く知ることができました」といった声が寄せられました。

 

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