学校運営の知見深める/私学研修会、本校から8人参加

 県私立中学高等学校連合会(会長=香川泰造高松中央高校長)主催の令和4年度私学研修会が17日、丸亀市の中津万象園大ホールで開かれ、民間企業トップの講演から、私学経営や学校運営の在り方に通じるヒントを学びました。

 県内の私立中学・高校から約60人が集い、本校からは教職員、PTA役員ら8人が参加。真鍋有紀子富士建設社長の講演「社業を通じて見えてきたこと~株式会社と公益法人の視点から~」に耳を傾けました。

 総合建設会社の経営者であり、同時に公益財団法人中津万象園保勝会評議員として文化財の保護・運営に携わる立場でもある真鍋さんは、民間と公益が抱えるそれぞれの課題を率直に吐露しつつ、双方で地元に貢献していく使命感を熱っぽく語ってくれました。

 講演の結びに真鍋さんが好きな言葉として引用したのは、梶原景季の故事にちなむ「箙(えびら)に梅の枝挿して戦場を駈け回る」。真鍋さんにとっては、さしづめ文化活動が「梅の花」なのでしょう。

 さて、少子化や経済状況、価値観の変化などから厳しさを増す学校経営にあっては、コストカットに目が向きがちですが、学校に求められる「梅の枝」とはいったい何でしょうか。そんなことを考えさせられる講演でした。