廃棄処分の運命だった古い学習机が、スタイリッシュなスツールやトレーに生まれ変わり、4日、本校に届きました。
傷みがひどくなった約200台を昨年買い換えましたが、学校生活の思い出が刻まれた机を捨ててしまうのはしのびないと、木工家具を手掛ける井上製作所社長の井上理輝さんに相談。井上さんは商業科のマーケティング授業に加わり、生徒たちの要望やアイデアを聞き取って製作しました。
出来上がったのはスツール10台とトレー、ハンガー、キーホルダー各10個。約40台分の机の天板を利用したそうで、表面の傷や落書きの跡を残し、合板の断面を模様として生かすなど随所に工夫が施され、木の温もりと「用の美」が感じられる仕上がりです。
「使い込んでいたものだけに、新品にはない味があります。生徒のみなさんの思い出も一緒に閉じ込められたらと考えて作りました。大事に使っていただけたら」と井上さん。学校生活のいろんな場面で活用したいと思います。井上さん、ありがとうございました。