絶対悲観主義とGRIT/全校朝礼

 2月がスタートした1日、全校朝礼を行いました。3年生はこの日から家庭学習に入ったため、1、2年生約620人が体育館に集まり、香川校長と喜多生徒指導部長の訓話に耳を傾けました。

【香川校長】

 きょうは二つお話ししましょう。一つ目は楠木建さん(一橋ビジネススクール特任教授)が書いた「絶対悲観主義」という本についてです。ここで言う絶対悲観主義は仕事上の哲学で、「自分の思い通りにいくことは一つもない、という前提で仕事をする」ということ。そうすれば、気が楽になるし、失敗が気にならなくなりますね。世の中では、グリット(GRIT=困難に直面してもやり抜く力)が求められがちですが、成功という呪縛があるから苦しくなる、と楠木さんは指摘しています。絶対悲観主義という考え方があることを知っておいてください。

 二つ目は、本校通信制の33歳の生徒のお話です。彼はかつて本校全日制の生徒でしたが、2年の初めに自主退学。運送会社で働きますが、学歴の壁にぶち当たり、一念発起して再び本校の門をたたきました。面接試験で元担任から「あれからすごく大変だったでしょう」と声を掛けられ、「自分を理解してくれている先生のもとなら社会人と学生の二足のわらじを履いていても頑張れそうだと決意を新たにした」そうです。彼は自分の経験や思いを、昨年秋の生活体験発表大会で「タイムリープ 前へ 前へ」と題して発表しました。その中で「今まで多くの失敗を重ねてきました。その都度、決してその手を離さず支えてくれた人たちにどれほど心配をかけたか想像もできません。しかし、狭い世界しか見えていなかった自分はもうどこにもいません」とつづっています。強い決意で人生をやり直し、周囲への感謝にあふれた彼の言葉に私は深い感銘を覚えました。

 みなさんも、いま自分にとって大切なことは何か、大切なことのために何をしなければいけないのかを常々考え、力強く歩んでください。

【喜多生徒指導部長】

 寒い日々が続きますが、定められた服装のルールは順守してください。

 校則は窮屈で、管理されているとみなさんは感じているかもしれませんが、社会に出ればもっとたくさんの禁止事項や規範にあふれています。服装はもちろん、言葉遣いや立ち居振る舞いについてもきちんとできる大人になってほしい。ルールを守る大切さを高校生活の中で学んでほしいと思います。

 4月からは新入生が入学してきます。いいお手本になれるよう、上級生としてしっかり準備してください。