身近なテーマで自由探究/1年生が成果発表

 

 1年生が「総合的な探究の時間」のまとめとして15日、自由探究の成果を各クラスで発表しました。

 昨年12月に企業探究の発表会を終えて以降、テーマを自由に決め、個人やグループで探究活動に取り組んできました。

 さて、生徒たちはどんな探究をしたのでしょうか? 1年1組をのぞいてみるとー。

 「冬に布団から出られないのはなぜか」。誰しもが抱えている悩みの原因究明にチャレンジしたのはA君。発表によると、原因は二つで、一つ目は「もちろん、寒いから精神的に出たくない」、もう一つは「冬は日照時間が短いため、睡眠ホルモンのセロトニンとメラトニンのバランスが崩れ、質の良い睡眠がとりにくくなる。だから、質より時間で睡眠不足を補うことになり、布団から出られない」。A君は「ちゃんとした理由があることが分かった。でも、遅刻の理由にしてはいけません」と結んで笑いを誘い、「なぜこのテーマを」「対処法は」といった質問に答えていました。

 このほか「2023年流行歌の歌詞について意味を考える」「人はなぜ生きるのか」「ボーカロイドの世界」など、自由探究の名にたがわず発表のテーマはさまざま。総じて、身近な関心事から出発し、WEB情報を追跡していった発表が目立ちました。

 探究の熟度はまちまちでしたが、それぞれに課題の発見と解決に向けた試行錯誤が感じられ、主体的な学びの進展をうかがわせる発表会になりました。1年間の成果を踏まえ、2年生の来年度はさらに探究を深めてくれることを期待しています。