本校卒業生で、香川菊池寛賞受賞者の高松市屋島西町、団体職員山田啓介さん(60)=ペンネーム山田真寛=が著作を寄贈してくださることになり、18日に本校で贈呈式が行われました。
山田さんは昭和57年度、本校普通科を卒業。53歳で初めて書いた小説「正義の力量」が、令和元年の第55回香川菊池寛賞を受賞。今回寄贈いただいた著作は今年6月に自費出版した「幻の蝶を追う」(銀河書籍刊)で、蝶にまつわる謎解きを縦糸に、中学生が織りなす青春ラブコメの長編。図書館や各教室にと36冊を贈ってくださいました。
贈呈式は終業式に先立って体育館で行われ、山田さんから著作を受け取った生徒会長の多田鈴菜さんが「大切に読ませていただきます」と謝辞。
山田さんは「読書も作文も苦手だった私が、50歳を過ぎて小説を書くようになり、休みの日はほとんど机に向かう状況になった。人生って何が起こるか分からないものです」と述懐。「みなさんはふだん、スマホで動画を見たりすることを好まれていると思いますが、小説もぜひ手に取ってみてほしい。半年後、読書が好きになったという人が増えたら、うれしいです」と話されました。
山田様、ご厚志ありがとうございました。