吟詠剣詩舞部門の舞台発表が27日、三木町文化交流プラザで行われ、香川県合同チームが出場23チームのトリを務めて登場。香川ゆかりの先人の漢詩を詠じ、剣や扇を手に舞う構成吟「讃岐の風景 郷里の風景より」を熱演しました。
「郷里の風景」(菊池寛)、「栗林公園」(片岡竹杖)など情感豊かな吟詠に続いて、池川巧さん(3年)と橋本百恵さん(2年)が「扇の的」(松口月城)で剣舞を披露。池川さんは長身を生かしたダイナミックな動き、橋本さんは緩急をつけた力強い所作と、それぞれの持ち味を発揮した演舞で来場者を魅了しました。
締めくくりは10人全員による「富士山を詠ず」(柴野栗山)。郷土色をふんだんに盛り込んだ創意あふれる舞台に、観客席から惜しみない拍手が送られました。
大役を終えた2人は「ちょっと失敗もあったけど、楽しく演舞できた。今までで最高の出来」とすがすがしい表情。この日に向けて1年生の時から合同チームで練習を重ねてきた池川さんは「素晴らしい仲間と時間を共有できた幸せな3年間でした。きょうが最後と思うと寂しいです」と話し、握手とハイタッチでチームメイトに感謝を伝え、名残を惜しんでいました。
■本番は撮影禁止のため、演舞の写真はリハーサル時に撮影したものです。